アスプルンドが90年程前に計画した市立図書館。立方体に円筒のシリンダーを組み合わせただけの単純な構成で、中央のシリンダーの内側の壁面全てが三層の円筒状書架となり、シリンダーの壁の裏がストック。立方体とシリンダーの隙間が図書コーナー、Kidsコーナー、事務所等の機能になっています。雪国で日照時間が短い時期が多い為に陽の光を入れる工夫も多く、書架スペースではハイサイドライトをかなり高い位置に取り付けて書架に直接光があたって本を痛めることなく採光の計画をする等、形に見えない工夫を沢山していました。ふと心配したのは本が増えたときはどうするのかと思いきや、外に出ると既に隣の敷地には別館がいくつも出来ていて、現在も新図書館のコンペを行いこの図書館との関係等を含めて喧々諤々ともめているそうです。