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短編映画「つみきのいえ」の作家、加藤久仁生さんの展覧会の準備も佳境に入りました。「つみきのいえ」をモチーフにした額やケースや諸々、そして作品とより関われるような仕掛けも仕込んでいます。そんな最中、短編映画の大御所フレデリック・バックの展覧会を東京都現代美術館で見てきました。1924年生まれ、現在も現役で最新作も秀逸。宮崎駿さん、加藤久仁生さんがリスペクトしていたのも納得。そんなバックさんも自分の作風を見つけアカデミー賞を受賞したのが60歳頃、地道に活動してきた底力を感じました。そして、同時開催していた名和晃平展と常設展も観覧。ともに現代美術で元気な作家達の作品ですが、新たな試みはしているもの「それがどうしたの?」という感じで心に響きません……。個性的で新規性があり面白いのですが、現代の商業的デザインの匂いになにか似ているようで心苦しい思いでした。もしかしたら作家本人の問題ではなく、取り巻く環境に問題があるかもしれませんね…..。