明日10日から八王子夢美術館で加藤久仁生展が始まります。十和田市現代美術館での展示の巡回展で「つみきのいえ」を何度も何度も見返してイメージして製作した展示台を八王子夢美術館の学芸員の浅沼さん達が十和田とは違う印象に並べ替えてくれました。展示什器には気が付かないくらいの仕掛けが施され、絵の展示のどこかに小泉ゼミ卒業生の佐藤大地が制作した「つみきのいえ」の主役のおじいさんのフィギアが配されています。新作の映像も十和田からもバージョンアップしたとのことで今もぎりぎりまで映像の調整中のようです。
■加藤久仁生展
会期:2012年2月10日-(金)3月25日(日)
休館日:月曜日
時間:10:00-19;00(入館は閉館30分前まで)
会場:八王子市夢美術館
一般500円
学生(小学生以上)250円
65歳以上250円
未就学児無料
毎週土曜日は小中学生無料
身体障害者手帳等をご提示の方無料
八王子市夢美術館では2009年に「つみきのいえ」で、米国アカデミー賞短編アニメーション賞を獲得した加藤久仁生の作品を紹介します。市内大学である多摩美術大学出身の加藤久仁生は在学中から自主制作で頭角を現し、その描写力と世界観は大きな注目を集めてきました。約1年間を費やした「つみきのいえ」では、静けさの漂う映像に心温まるストーリーが展開され、世界各地で大きな喝采を浴びました。
本展では、「つみきのいえ」が生まれたきっかけであるスケッチや絵コンテ、さらには同名のベストセラー絵本の原画を展示し、その制作の過程をたどりながら、作品の余白にあふれる魅力を体感します。加えて、「つみきのいえ」以降温めてきた構想も公開し、現在絵本雑誌「MOE」(白泉社)で連載中の「あとがき」のスケッチや原画を紹介するとともに、本展のために制作した新作短編アニメーション「情景」を披露します。さらに、展示ディスプレイはデザイナーの小泉誠氏が一部構成。会場グラフィックは山口信博氏。また、関連企画として「つみきのいえ」の音楽を担当した近藤研二氏が参加する栗コーダーカルテットも近隣のいちょうホールにて公演します。加藤久仁生の静かで温かな表現に触れる、またとない機会をお楽しみ下さい。(八王子夢美術館のHPより転用)