先日の岐阜の付知では「二代目桧」の話。京都では北山杉の「母木」。そして今日は川越氷川神社で「御神木」。この御神木は2本並んだ互いに樹齢600年の木。縁結びの神様で知られる川越氷川神社らしい姿です。この木は昨年9月の台風で上半分10mが折れるという大きな損傷を負いました。この木の周辺はお社があったり住宅やマンションに囲まれ石碑も点在してい様々なものが密集している場所なのですが、木が倒れた先がこの木に向かう巾1m程の道の上にぴったり添うように倒れ奇跡的に回りに被害を残さなかったそうです。鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れた時も同じように回りに迷惑をかけていません。御神木となるこの地を見守って来た高貴な木には確かな力があるんだと痛感しました。そして、幸いにも残った根元が元気で現在も10m程の高さで枝を伸ばしています。倒れた幹は土に戻り次の力を生み。残った幹は引き続きこの地の力となっている姿にスケールの大きな時間軸を感じました。