富士山周辺での地震が心配な中、箱根湯本の現場に久しぶりに行ってきました。既に空間がおおむね出来上がり残るは建具工事くらいです。この空間は日常のなんでもない素材をつかいながら兎に角手間ひまをかけて作り上げることをコンセプトとしています。近年手間ひまにかかる労力を省いて合理的にコストダウンする思考の強い中、失われつつある手間ひまをかけることでの何かしらのエネルギーが醸し出せたらと思ってのことです。今回は芹沢棟梁に手をかけてもらい500本以上の垂木を綿密に配列して頂きました。出来上がった杉の垂木空間は凛とした空気を醸し出し、日常の素材でありながらも気のある空間となっています。