110628-2.jpg
先週、武蔵野美術大学の美術館が開館しました。開館記念展として武蔵美のデザインコレクションを選定した「ムサビのデザイン展」と、日本を新たな切り口で編集した「WA展」が行われています。「WA展」は、3年前にパリの会場から始まり、世界を巡回してきた帰国展。3年の月日は残酷なもので、すでに古びた姿となったデザインもちらほら。時代の動きを感じる展覧会でもあります。「WA展」には、高低可変テーブルFloorist、箸置きカード、時間が曖昧に見える時計kehaiの3点が出品しています。じつはkahaiは昨年廃盤となりまして自分自身も時間の流れを強く感じています。「ムサビのデザイン展」は武蔵美の40.000点のデザインコレクションの編集展。これだけのコレクションを収蔵した美術館は日本ではほとんどなく、世界に通用するデザインミュージアムになる可能性があります。
大阪の中之島では大阪デザインミュージアムが先月開館しました。中之島の遊歩道に面した建物は大阪のデザイナー間宮さんの建築。開館記念展は僕が心から尊敬する野井成正さんの展覧会。会期が今週までなので、なんとか拝見したいと大阪入りしたものの、既にミュージアムがしまっている時間……。ホテルに帰ってぼんやりしていると野井さんから電話。なにやらミュージアムの一部で「野井バー」を開いているとのことで飛んで行くと、ミュージアムの方々のご好意で特別に展覧会も拝見。それも野井さんと二人で回るというスペシャルな時間を頂きました。展覧会の内容はもちろんすばらしく、野井さんのぶれない姿勢を心に叩き込まれました。その後、「野井バー」では野井さん、橋本健二さん、三木健さん、暫くしてグラフの服部さんも飛び入りとなり、熱く楽しい夜となりました。