Works > 2013 「産地とデザイン」会議の参加者募集

9月14日に行われる、「産地とデザイン会議」に参加します。「産地」という言い方自体がすでに成り立たない瀕死の状態となっている日本のものづくりの環境ですが、前向きに活動されている面々があつまり、様々な目線から良い議論ができることを期待して参加します。

■変わる「産地とデザイン」会議2013/テーマ=流通とプロデュース
昨年2012年9月、影山和則著『ものが生まれる産地 ものを輝かせるデザイン』の出版に合わせ、六本木AXISで『変わる「産地とデザイン」会議』を行いました。日本のものづくりやデザインについて、多くの人がさまざまな立場で問題を抱え、それについて考えるきっかけにしようと行ったのですが、思った以上にたくさんの反応があり、会議には100人を超える方々にお集まりいただきました。長い時間でしたが会場は熱気に包まれ、話し合うべき多くの課題も見えてきました。
そして、この秋。まだ1年しか経っていないのに、「産地とデザイン」の関係は大きく変化しています。中国、アジア諸国に凌駕されている日本のものづくり。大手メーカーとその周辺企業のように海外に生産拠点を移す選択肢のない国内の伝統産地、地場産地の小さなメーカーは、どのように生産活動を維持していけばいいのでしょうか。
一方、デザインする人たちは、はたして産地を意識しているでしょうか。産地というより、互いが理解しやすい相手をそれぞれ探しあてて、ものづくりをする傾向が強くなっていると思われます。もはや、産地の歴史的背景や技術は重要でなくなっているのでしょうか。
今年の会議のテーマは、「流通とプロデュース」です。メーカーとデザイナーがいれば、それなりにものはつくれますが、売ることをどう考えるかで結果が違ってきます。できたものを売るという発想ではなく、どう伝えていくかを考えながらものをつくっていくことがますます求められているようです。そして、誰がプロジェクト全体を客観的に眺め、方向性を決めていくのか。メーカーの社長なのか?デザイナーなのか?外部のプロデューサーなのか?正解がない中で、プロジェクトのあり方を模索する動きが進んでいるようです。
会議では、『ものが生まれる産地 ものを輝かせるデザイン』で示した年表をさらに発展させ、この変化について解説することから始めます。日本の産地は、良くも悪くも日々変わっていきます。何がどのくらい変わったのか、感覚的なものではなく、できるだけ具体的に示そうと考えています。
パネラーは以下の通りです。パネラーの話を一方的に聞くのではなく、参加者が意見交換できるような進行を予定しています。結論をだす場ではありません。メーカー、デザイナー、バイヤー、ショップ、メディア、行政、支援組織など、それぞれの立場から利害関係を越えて正直に話をして、さまざまな立場の人の話に素直に耳を傾けることから、多くの「気づき」が生まれる場になることを期待しています。

■変わる「産地とデザイン」会議2013/テーマ=流通とプロデュース
日時:2013.9.14(土)13:00-19:00(12:30開場)
会場:アクシスギャラリー
   東京都港区六本木5丁目17-1 アクシスビル4F
   03-5575-8655(当日のみ)
主催:変わる「産地とデザイン」会議実行委員会    
定員:100名(申込先着順)参加費5,000円(税込)交流会費含む

●問題提起
影山和則 埼玉県産業技術総合センター   
●パネラー 
大熊健郎(CLASKA Gallery & Shop “DO”)
桐本泰一(輪島キリモト)
小泉 誠(家具デザイナー
ナガオカケンメイ(デザイン活動家)
能作克治(株式会社能作)
日野明子(クラフトバイヤー)
●進行
萩原 修(デザインディレクター)

当日のスケジュール
12:30-    受付開始
13:00-13:30 その後の「産地とデザイン」 
13:30-15:00 第1部「流通の現場」
15:00-15:30 休憩
15:30-17:00 第2部「デザインとプロデュース」
17:30-19:00 交流会

●お申し込み方法
以下の内容を明記の上、メールまたはFAXにてお申し込みください。
中野照子/アトリエ苫人宛
tomato@mercury.plala.or.jp
FAX 03-3469-0853

1、氏名(ふりがな)
2、肩書き、所属など
3、郵便番号、住所
4、携帯電話番号
5、メールアドレス
6、コメント
7, 申し込まれた時から会議の参加者となります。サイトには参加者のお名前を随時公表していきますので、公表していいかどうかをお知らせください。
□公表可    □公表不可

電話でのお問い合わせは、下記までお願いします。
03-3469-0845 中野照子/アトリエ苫人