Works > 2014 タフな道具


システム手帳を使い始めて30年。初代はシステム手帳の元祖ファイロファックスで、コードバンでできた無骨でタフな手帳。15年ほど使って金物が壊れて一回修理の後、買い替え。二代目もタフさを重視で購入し3年ほど前から背の革がすり減り金物が露出。手帳売り場を通るたびに三代目を探すが、変なカラーリングや触って気持ちいいソフトカバーばかりでタフで無骨なものが無くなっていた….。多くのプロダクトが「優しい」路線になって持続不可能な軟弱なものばかり。そんな中、ようやくタフな手帳が見つかった。手に触れると固くて手に馴染まない。でも、15年使った二代目も最初は固かったが、使ってきた記憶とともに身体の一部のように馴染んでいる。この三代目も使い込む事で自分の道具になる日がきっと来る。我々もそんな道具をじっくりと作っていきたい。