9月の「銀座目利き展」の打ち合せで銀座松屋と日本デザインセンターに行ってきました。会場構成担当で、仕組みがかなりややこしいのですが、楽しくワクワクする展覧会になりそうです。会期中のボランティアスタッフも募集中ですので、興味のある方は日本デザインコミッティのHPを覗いてみてください。そして、いよいよLiving Art in OHYANA 2010が来週に迫りました。急遽「出張こいずみ道具店」も開店する事になりましたので、北陸近辺の皆さん是非いらしてください。そんなこんなで「こいずみ道具店」も準備と会場入りをしますので、8月23-30日までお休みさせて頂きます。

無印良品の紙管子供椅子をつかった「じぶんでつくる紙管こどもイス　50人のクリエーターからの贈りもの展」が、明日から無印良品 有楽町店で行われます。
■じぶんでつくる紙管こどもイス　50人のクリエーターからの贈りもの展
2010.8.20(金)-9.8(水)
無印良品 有楽町3階 ATELIER MUJI
入場無料

黒川雅之さんと関康子さんに声を掛けていただき、物学研究会で講演をさせて頂きました。今年の物学研究会のテーマは「特殊と普遍」で、いままで関わってきた「地域と素材の話」を中心に話しました。サムソンの吉田さん、富山デザインセンター長の大矢さん、ナガオカケンメイさんなど、知り合いの顔もちらほらで、かえって緊張してしまいました。

Living Art in OHYAMA 2010の準備も佳境に入っています。今日からお盆休みの人も多いようで、毎年この時期は集中して仕事ができます。そんな最中「茶箱・茶籠・盆」の道具づくりの指導を仰ぐ為に、世田谷にある内田繁さん設計の茶室に伺ってきました。小さなRCの建物の一階の茶室は、通りに面して硝子越しに姿が見え、地域に繋がっているような印象です。内田さんらしい繊細な納まりと感覚的なスケールがとても気持ちいい空間でした。試作の茶道具も大きな直しは無く、最後のアイテム「荷ない茶屋」にこれから取りかかります。

ワークショップ二日目のテーブル工房kikiでは、前々回のワークショップから火が付き、毎回濃密なワークショップが繰り広げられています。今回は横しまな格好のショップオーナーも参戦し、村澤デザイナーとなにやらひそひそとモノ作りをしていました。Koizumi Studioは９月に行なわれる2つの展覧会の仕込みをさせて頂きました。ひとつが、9月9日から始まる銀座松屋での「銀座目利き百貨街」で実演販売を行ない小さなお盆を販売します。この展覧会は49名のクリエーターが自分の店を構えて、限定品の発売を行ないます。会場構成担当なもので皆さんの出品物を知っているのですが、一品ものが殆どで早い者勝ちになること必須です。ふたつめは、内田繁さんから声をかけて頂き、9月14日から始まるル・ベインでの「茶箱・茶籠・盆」。茶道具は始めての挑戦となりますので、とても勉強になります。こちらはkikiのロクロ職人.長尾さんが試作製作。今回のワークショップではロクロの腕にデザインが付いて行けず苦い思いを……。ただ、なんとか頑張って良い形が見つかりました。kikiの皆さん引き続き宜しくお願いします。

週末は恒例の徳島ワークショップ。初日の宮崎椅子製作所では「宮崎椅子製作所の一から十まで展」の余波がまだ残り、村澤デザイナーと共にエンジンがなかなか掛からない状態です。新作椅子が暫く出てこないと販売店の皆さんからも尻を叩かれています…..。今回は宿題も出来ないまま時間もあるので、久しぶりにショールームに入り浸り、今迄宮崎椅子で製品化された椅子に座りまくり実測しまくりで、ようやく次のデザインが浮かんできました。そろそろソファに挑戦しようかなと思い始めています。

早朝からasahinekoプロジェクトのミーティングで岐阜の付知に行ってきました。お天気も快晴で、真っ青な空と、真っ白な雲と、緑色の山々がとても美しく、室内でのミーティングがもったいないようでした。今年は製品のプロモーションに力を入れるためグラフィックデザイナーの水野さんと問屋さんの竹原さんも交えてのミーティング。11月のライフスタイル展にも出展が決まりそうで、じっくりと仕込みをしたいものです。その後、付知を出て帰京。明治神宮内で面出薫さんの本「陰影のデザイン」の出版記念パーティーへ。多くのクリエーターが集り、面出さんの人望の厚さを伺えました。

刃物の産地、岐阜の関に行ってきました。以前、大阪の堺で「和包丁」の現場を見たのですが、今度は「洋包丁」の現場です。和/洋がどのように違うかは話が長くなりますので端折りますが、関の技術は、欧米から来た洋包丁の生産技術に和包丁の性能を加味した潔くも優れた製品を作っていました。関は包丁の他にも有名なものがあります。なぜか「うなぎ」です…..。

本日から、出張こいずみ道具店が足利のmother toolのお店で始まりました。この季節、日本一暑い街と評判の桐生や熊谷に隣接しているため予想以上の暑さでしたが、昨夜のオープニンングと本日も開店直後から沢山のお客さんがご来店。mother toolのお店も地域に根ざしているようで、いらしたお客さんが近隣の個性的な人たちやmother toolファンばかりで、こちらも気温以上に熱い方ばかりで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。mother toolはご存知、村澤デザイナーがデュレクターをしていますので、近所の美味しいもの情報も充実しています。珈琲.パンケーキ.かき氷(自家製シロップ).薫製玉子.コロッケ.トマトパン.伊仏料理と、美味しい出張となりました。

kitokiの製品検査と打ち合わせで、久しぶりに広島の若葉家具と土井木工に行ってきました。若葉家具では箱もの家具屋さんがつくる座り心地のいい椅子に挑戦！2度目の強度検査も残念ながらクリアーできませんでしたが、ほぼ数値も出ていますので次の検査では合格できそうです。新作のソファーの試作もなかなか良い感じ。土井木工では5年前から思い浮かべていた高さの変わるテーブルの試作が完成。こちらもとても良い仕上がりです。どちらも8月末に開店する大阪のシーズンドアの売場に並べられる予定です。

能登合宿では貫場さんお勧めの、最古の製塩法「揚げ浜塩田」で無形文化財に指定されている「角花」さんへ。400年前から変わらぬ製法で出来上がった塩は、何とも言えない旨味があります。その後、並びの塩田で体験が出来るとの事で、貫場さん広谷さんと三人で塩づくりに挑戦。ただこれが想像を絶する重労働。炎天下の中、砂をはいて集めて、木のスコップのような道具でその砂を桶の中に入れ込んで、海から海水を運んで砂に撒いてと……。二時間程の労働で苦しさのあまり海に飛び込んで逃げたくなるくらいです。塩を吹き出しながら塩をつくるとは、なんとも滑稽な三人組でした。

Living Art in OHYAMAのミーティング合宿は珠洲の湯宿「さか本」です。竹林のなかにひっそりと佇む小さな宿で、もてなしの距離感がとても良く、我々は勝手に「ほったらかしの宿」と呼んでいます。ご家族が隣の畑で育てた野菜をご主人が丁寧に誂え、野菜の他にも蕎麦と焼きおにぎりが逸品です。ゆったりとした環境のおかげで、ミーティングも無事にまとまり、来月の本番に向けて準備万端です。

Living Art in OHYAMA 2010までほぼ1ヶ月となりました。今年は大きく変革をするつもりで準備も佳境に入っています。その打ち合せのため富山の貫場さん、建築家の広谷さんとと共に能登合宿に行ってきました。梅雨明けの能登は稲穂の緑と海と空のいくつもの青色がとても美しく、100年以上も変わらぬ風景を体感してきました。合宿場所は珠洲の「さか本」です。

JCD(日本商環境設計家協会)中部支部50周年記念講演として「小泉誠の仕事」と銘打ち講演会を行います。会場はJCDらしく名古屋の繁華街栄パルコの映画館で行ないます。
■小泉誠の仕事
2010.7.28(水）18:30-20:30（開場18:00）
センチェリーシネマ
名古屋市中区栄3-29-1 名古屋パルコ東館8F）
入場料/一般1.500円　学生/1.000円
申込み/日本商環境設計家協会 中部支部事務局
　　　 FAX 0568-78-7835
　　　 E-mail:jcd@a.kem.-net.ne.jp

hanabiは、新潟片貝の打ち上げ花火の火薬を包んでいる「玉皮」に漆を塗った器です。片貝の玉皮は、段ボールのリサイクルパルプをモールド加工をしてつくられています。そしてその玉皮に香川の一和堂さんが丹念に漆を塗っています。今回一和堂さんに伺いあらためて行程をじっくりと拝見してきました。輪島や飛騨とも違う香川独特の手法もありとても興味深い現場でした。

石ころフックsasugaをつくっていただている香川の三好石材に伺いました。木工機械に馴れていると石材をカットする丸鋸の巨大さには驚かされます。今回も石ころを沢山持ち込みフックの製作をお願いしました。sasugaは約1kgの石を持ち込んでいただいて製作する事も可能ですので、自分らしい自分だけのフックがつくれます。最近ではPlantationの試着室にコロコロと並んでついています。

表参道周辺で「GREEN LIFE VILLAGE ＠表参道」が行なわれます。WISE WISEでは12周年を記念して「21世紀の本当に豊かなデザインとものづくり」というお題でのシンポジウムを行ないます。今回はパネリストとしてインテリアデザイナーの橋本夕紀夫さんと共に参加します。
■GREEN LIFE VILLAGE ＠表参道
12周年記念シンポジウム「21世紀の本当に豊かなデザインとものづくり」
2010.7.15(木)　19:00-21:00(開場18:00）
参加費 ¥3.000（FREE DRINK＋FREE FOOD）
WISE WISE
〒150-0001　
東京都渋谷区神宮前5-12-7（2F）
TEL. 03-5467-7003　
FAX. 03-5467-7002
http://www.wisewise.com/shop/index.html

デザイナーの村澤一晃さんがデュレクターを務めるmathertoolのお店で「出張こいずみ道具店」を行います。久しぶりの出張です。場所は足利学校のすぐ近くですので夏休みの遠足気分でいらしてください。
■夏の足利遠足2010　出張こいずみ道具店
mother tool
〒326-0813
栃木県足利市昌平町2352-1
TEL/0284-43-3354
info@mothertool.com
2010.8.1(日)-8.8(日)
11:00-18:00　会期中無休
●オープニングレセプション
2010.7.31(土）17:00-20:00　持込み大歓迎です。

徳島の2日目は宮崎椅子製作所。先月の「宮崎椅子の一から十まで展」の反省会と今後のビジョンを語り合いました。展覧会の準備で半年程開発についてのワークショップが出来ずにストレスがたまっていましたが、ようやく次のステップへのスタートが切れそうです。そんな中、今回は少しだけのんびりしようと、お昼ご飯を瀬戸内際の魚屋さん迄足をのばしたり、途中で馴染みのジェラート屋さんに寄ったり、気になる古道具屋さんで備品を仕入れたりと8年間通って初めての経験もさせて頂きました。

週末は久しぶりの徳島ワークショップ。ここ数回は皆でテープカッターづくりに没頭しています。まだ発売前でこちらのHPではお伝え出来ませんが、テーブル工房kikiのHP内の「かわら版」では、ワークショップの風景と共にプロトタイプの姿が写っています。